自営業60代のジジイぢゃ^^
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86歳の恩師が旅立ちました。
2年前にもう一度一緒に飲もうとお誘いに行ったのですが 家族の方から「もう飲むのは無理です」と断られた事があった。 いろんな意味で強烈なインパクトのある先生であった。 中学校1年生の事。生活規律委員とかいう委員をしていた。 教室内はやかましいほど元気のあるクラスでして、 恩師が教室に入って来てもうるさいのが変わらない。 生活規律委員としての役目を果たしていないという 理由で、こっぴどく叱られた。 時々は黒板前からチョークが飛んできた^^; 中学2年生の時は、理由はよく覚えていないが 「けつバット」をやられた^^; それほど理不尽とは思わなかったってことは それ相当に納得できてたのだと思う。 よく「クズの集まりだから葛中というんだ!」と 生徒の自尊心を傷付けるような発言をしていた。 言われるたびに「なにくそ!」という反骨心が 育てられ続けていたのかもしれない。 優等生には徹底的に厳しく、ちょっと外れ気味な生徒には 厳しいながらも優しく接してくれる先生であった。 中学3年生の卒業間近のことである。 先生「お前は、なぜ高校に進学するつもりなのか?」答えろ! 俺「え~っと・・・何でっていうか・・・進学したいんです」 (実は真剣に考えていなかったので、答えに窮していた) 先生「俺から見たら、お前は高校に進学しなくても大丈夫だ。 残念ながら高校に進学せず、就職しなければならない者達のほうが 本当は進学してもっと勉強してから社会に出てもらいたい。 まだまだ教えておかなければならないことは山ほどあるんだ。 そういう環境を充分理解した上で、将来を考えろ!」と言われた。 強烈なボディーブローを喰らって、中学校を卒業した。 20年後、恩師は教師の中でもアウトローになっていた。 相変わらずちょっと外れた生徒や不良まがいの生徒を 暖かくも厳しく接し続ける教師となっていた。 一度は学校が火事になるという事件もあったが 彼は生徒をかばい続けた。生徒の将来を考えたのだろう。 一度も秘密を口にすることはなかった。 25年後、俺が商工会青年部長の時に企画したイベントを 知り、当日イベントに参加してくれたのだそうだ。 イベント終了後、すぐに恩師に呼び出された。 中学生時代の恐怖が蘇って、恐る恐る恩師宅を訪問した。 そこにはニコニコ顔の好々爺が待っていた。 先生「昨夜お前がやったイベントに参加した。自転車で出掛けた。 鍵を掛けて置いたのだが、あまりに自転車が多くて、自分の自転車が どこにあるのか?わからなくなってしまった。夜も遅くなってしまって 途方に暮れていると、駐車場係りらしき高校生が声を掛けてきた。 事情を話すと、自転車の鍵を預かって、1台1台鍵を差し込んで 俺の自転車を探し出してくれた。その高校生はイイ表情で対応してくれた。」 先生「イベントの趣旨や内容はよくはわからんが、隅っこの駐車場係りという 高校生が、来場者に対して有難いという意識で携わっていた姿は評価したい。 馬鹿野郎(口癖^^)もっともっと頑張れ!」 ニコニコ顔で「馬鹿野郎!」という恩師であった。 その後は友人達と恩師が一緒に酒を酌み交わすという 交友もあり、あの独特な語り口調に惚れ直してゆく。 こんな素敵な恩師にも恵まれて、 俺の反骨心は育ってきたのかもしれない。 忘れません! 合掌。 PR |
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プロフィール
HN:
SHANG(しゃん)
年齢:
70
性別:
男性
誕生日:
1954/10/31
職業:
自営業(設備・リフォーム)
趣味:
サッカー観戦、歴史本、水道管ゲーム
自己紹介:
他人の笑顔が大好きなんです。
家では「極楽トンボ」と呼ばれたい。 50代にして、日々成長?を続けるメタボな僕。
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