忍者ブログ
自営業60代のジジイぢゃ^^
[712] [711] [710] [709] [708] [707] [706] [705] [704] [703] [702]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

86歳の恩師が旅立ちました。
2年前にもう一度一緒に飲もうとお誘いに行ったのですが
家族の方から「もう飲むのは無理です」と断られた事があった。

いろんな意味で強烈なインパクトのある先生であった。

中学校1年生の事。生活規律委員とかいう委員をしていた。
教室内はやかましいほど元気のあるクラスでして、
恩師が教室に入って来てもうるさいのが変わらない。
生活規律委員としての役目を果たしていないという
理由で、こっぴどく叱られた。
時々は黒板前からチョークが飛んできた^^;

中学2年生の時は、理由はよく覚えていないが
「けつバット」をやられた^^;
それほど理不尽とは思わなかったってことは
それ相当に納得できてたのだと思う。

よく「クズの集まりだから葛中というんだ!」と
生徒の自尊心を傷付けるような発言をしていた。
言われるたびに「なにくそ!」という反骨心が
育てられ続けていたのかもしれない。

優等生には徹底的に厳しく、ちょっと外れ気味な生徒には
厳しいながらも優しく接してくれる先生であった。

中学3年生の卒業間近のことである。
先生「お前は、なぜ高校に進学するつもりなのか?」答えろ!
俺「え~っと・・・何でっていうか・・・進学したいんです」
(実は真剣に考えていなかったので、答えに窮していた)
先生「俺から見たら、お前は高校に進学しなくても大丈夫だ。
残念ながら高校に進学せず、就職しなければならない者達のほうが
本当は進学してもっと勉強してから社会に出てもらいたい。
まだまだ教えておかなければならないことは山ほどあるんだ。
そういう環境を充分理解した上で、将来を考えろ!」と言われた。

強烈なボディーブローを喰らって、中学校を卒業した。

20年後、恩師は教師の中でもアウトローになっていた。
相変わらずちょっと外れた生徒や不良まがいの生徒を
暖かくも厳しく接し続ける教師となっていた。
一度は学校が火事になるという事件もあったが
彼は生徒をかばい続けた。生徒の将来を考えたのだろう。
一度も秘密を口にすることはなかった。

25年後、俺が商工会青年部長の時に企画したイベントを
知り、当日イベントに参加してくれたのだそうだ。
イベント終了後、すぐに恩師に呼び出された。
中学生時代の恐怖が蘇って、恐る恐る恩師宅を訪問した。

そこにはニコニコ顔の好々爺が待っていた。

先生「昨夜お前がやったイベントに参加した。自転車で出掛けた。
鍵を掛けて置いたのだが、あまりに自転車が多くて、自分の自転車が
どこにあるのか?わからなくなってしまった。夜も遅くなってしまって
途方に暮れていると、駐車場係りらしき高校生が声を掛けてきた。
事情を話すと、自転車の鍵を預かって、1台1台鍵を差し込んで
俺の自転車を探し出してくれた。その高校生はイイ表情で対応してくれた。」
先生「イベントの趣旨や内容はよくはわからんが、隅っこの駐車場係りという
高校生が、来場者に対して有難いという意識で携わっていた姿は評価したい。
馬鹿野郎(口癖^^)もっともっと頑張れ!」

ニコニコ顔で「馬鹿野郎!」という恩師であった。

その後は友人達と恩師が一緒に酒を酌み交わすという
交友もあり、あの独特な語り口調に惚れ直してゆく。

こんな素敵な恩師にも恵まれて、
俺の反骨心は育ってきたのかもしれない。

忘れません! 合掌。
PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[04/25 ohyoi]
[04/24 musume]
[08/21 ton]
[02/03 ジジイ]
[02/03 musume]
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
SHANG(しゃん)
年齢:
70
性別:
男性
誕生日:
1954/10/31
職業:
自営業(設備・リフォーム)
趣味:
サッカー観戦、歴史本、水道管ゲーム
自己紹介:
他人の笑顔が大好きなんです。
家では「極楽トンボ」と呼ばれたい。
50代にして、日々成長?を続けるメタボな僕。
バーコード
ブログ内検索
最古記事
アクセス解析