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昨年末の28日
日韓外相会議の記者発表を興味深く聞いてました。
以来、ネットで日韓の市民の反応も注意深く見学し、
昨日今日は国会での質問や答弁も聞きました。

私見を書きたいと思います。

「良かれと思って日韓併合を行い、
 判断の失敗と言う意味で太平洋戦争をしてしまった」

・当時は欧米諸国による植民地支配の時代の末期であり、
 アジアには搾取的な植民地支配の国ばっかりであった。
 独立状態の国は数えるほどであり、その中で日本はいち早く
 欧米的な近代化を図り、否応なく軍事力強化が進められた。

・ロシアの南下政策による危機感から、日本としては
 朝鮮半島の政治的安定化を目指した行動に出る。
 それは、対中・対露行動ともとれる行動だったが、
 大韓民国との条約締結によって日本による統治が行われる。

・欧米による植民地統治の弊害を理解していた日本政府は
 統治する朝鮮の近代化のために大規模な基盤整備事業を行い、
 巨大な資本を投下して、欧米とは違う統治を目指した。

・残念ながら欧米諸国の白人至上主義という偏見に屈し、
 いみじくも日中戦争、太平洋戦争という間違った判断に到り、
 結果として敗戦し、無条件降伏と言う要求を受け入れる。

・終戦後、朝鮮戦争と言う時期を経て、日韓基本条約を締結し、
 日韓における当時の諸問題を一括して決着をつけた。

「女性の尊厳の尊重や権利について言えば、
 欧米諸国のほうがもっともっと追及されるべき相手である。」

・かつて欧米諸国がどれほど非人道的な行いをしてきたのか?
 世界中で認識していながらも、公に口にしないで過ごしてきた。
 スペインによる中南米の殺戮・文化の抹殺
 オランダ・イギリスによる搾取的な植民地支配
 イギリスによるアヘン戦争
 北米・オーストラリアにおける先住民弾圧
 アフリカに対する欧米の奴隷の扱い
 古くは十字軍の遠征による大虐殺
 ドイツのユダヤ人大虐殺
 

・現代の観点からすれば「従軍慰安婦」という制度については
 女性の尊厳を損なう行為として糾弾されてしかるべき問題であるが、
 戦争当時については、そのような観点から糾弾すべき問題とは
 認識されていなかった。だからと言って肯定すべき問題でもないが、
 どこの国でも多かれ少なかれ発生していた問題である。
 ドイツ降伏後のパリ市内では、当時の慰安婦は髪を切られ
 市民に晒されたという扱いを受けている。
 つまり、当時の社会情勢の中で「従軍慰安婦」というのは、
 軍隊が活動する中で、残念ながら必要不可欠の存在であった。
 現代の感覚で容認することは難しいものの、
 できる限り安全に配慮しつつ、そのような制度を運営することも、
 軍隊の仕事のひとつと考えられていた。

・つまり、謝罪すべきは日本軍が止むに止まれずそのような
 女性の尊厳を損なうような行為を採ったことであり、
 韓国が言うように強制的に性奴隷化したということではない。
・出来れば、欧米諸国も自らの歴史を顧みる機会があれば、
 今回の日本のように、先人達の不始末・判断のミスについて
 率直に意見表明するべきであると考える。

以上のような観点から、
今回の日韓合意については肯定的に判断するものとする。
両国政府が真摯に和解のステップを踏むことを期待する。
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