のぼうの城

古本屋でふっと見つけた本を買って帰った。
最近は時代物の小説を中心に読んでいる。
中国の歴史ものが多いのだが、久し振りに日本の戦国モノ。

上下２巻を、２日で読み上げてしまった。
なんとも痛快な物語でもあり、史実にものっとってるらしい。
この物語が映画化されていた。
「のぼうの城」という映画で、野村萬斎が主演している。

本を読み終わってから、映画が見たくて見たくて堪んない。
昨日は婆ちゃんと共に伯母の為の用事を済ませて、
帰ってから映画館の上映スケジュールを探してみると、
ちょうどいいタイミングで上映していることに気が付いた。
車で３０分ほど走れば、絶好のタイミングである。

こういう物語は大好きだ。
主人公である「成田長親（なりた ながちか）」という人物は、
どこかしら「アテルイ」に繋がるような心情が見え隠れする。

５００人の兵と２５００人の農民で、２００００人の関白軍と戦う。
勝ちはしなかったものの、立派に負ける。見事に負ける。
そのリーダーとしての心情は充分理解できる。

こうして、突然映画を楽しみ、ゆっくりお風呂に入ってから、
ＴＶの前で総選挙の速報を眺めることとなる。

人心を掴み、戦略のあるリーダーが、自らの命を捨てて、
嫌なものは嫌と言い、多勢に無勢をものともしない姿は
垣間見られたのだろうか？