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自営業60代のジジイぢゃ^^
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というスポーツライターが居る。
数年前、「エンジン01 in 新潟」という企画の講演会に参加し
話を聞いたことがあって、なかなか評価できると思っていた方です。
昨日来TVや新聞で評論していた主旨が面白かったので
少しばかり紹介したいと思います。

「震災の復興に、スポーツは力になるのか?」

結論から言えば「スポーツ」そのものが力になることは無い。
100mを8秒で走ろうとも、160キロの球を投げようとも、
被災者の為になる訳ではないし、復興の支援にもならない。

それに「スポーツ」とは、日常生活が整った後に来る娯楽的な要素。
芸術や芸能の分野と同じ扱いでしかない。

それでも、高校野球で必死で頑張っている生徒たちの姿は、
観る者の心を打つし、地元の方々にある影響を及ぼす。

有名なスポーツ選手が多額の義捐金を供出している。
これまで稼いできたものの中から、これまでの感謝の気持ちと共に、
復興の支援をすることを目指したのだろうが、そういう義捐金は
「スポーツ」そのものの力では無い。

何かを目指し懸命に頑張る選手の姿や、負けて悔しがる姿、
そういう選手の後姿が人々に何かしら不思議なエネルギーを
伝染させることは間違いないが、巨額の義捐金を集める姿だけで
人々が心を打ち震わせるだろうか?

震災から3週間が過ぎ、自然の脅威と命の有難さを感じた時期を過ぎ、
ライフラインが徐々に整ってきているこれからこそ、
芸術や芸能、スポーツの出番が訪れることになるだろう。

声高に「スポーツには力がある!」と言い切ってしまって、
状況を冷静に判断することなく我儘になってしまうことの危険性。
「歌には力がある!」と言いきってしまう歌手集団の歌よりも、
アンパンマンの歌のほうがよっぽど力を与えることだってある。

例年の東北巡業で散々お世話になった相撲界の方々は、
すったもんだしている場合じゃないんじゃないですか?
誰よりも世話になった東北へ、真っ先に支援に赴くべきであり、
そんなこともできない相撲界は、何かが間違っている。

・・・・・つまり、自分達の力を過信せず、適当な時期に
自分達がやりたいことを追求する真摯な姿で日常を過ごす。
そのことそのものがある種のエネルギーに転化するだろうことを
願うことができれば、それこそが「スポーツの力」と成り得る。
その程度に考えておかなければ、傲慢になってしまうと思う。
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